第一回「本と声」展
2022年3月25日(金)- 3月27日(日)
12:00 - 20:00(最終日19:00終了)
デザインフェスタギャラリー WEST 1 - F
東京都渋谷区神宮前3-20-18
METAZINEとは
《METAZINE》はzineの出版や流通という枠を超えzineカルチャーのまわりにあるさまざまなメディア文化事象をメタレベルで統合する学生プロジェクト。独自のイベントを通じてこれからの本とコミュニケーションのかたちを実践的にデザインしていきます。
今回のテーマは「本と声」。アナログなペーパーメディアであるzineの展示・販売と同時に、会場から微弱電波+インターネット回線によるラジオ番組を配信。zineと同じく、ポッドキャスティングなどでDIY的なコミュニケーションが生まれているラジオの文化。この二つの文化の交流を通じ、DIY的なコミュニケーション文化の現在と未来を考えます。
トークイベントスケジュール
オープニング「METAZINEの未来について」
3月25日 18:00-
出演:METAZINE実行委員会
Voice METAZINE #1
「漫画同人誌におけるコミュニケーション」
3月26日 12:00-13:00
ゲスト:芦藻彬さん(漫画家)
Voice METAZINE #2
「愛のあるユニークで豊かなタイポグラフィー」
3月26日 15:00-16:00
ゲスト:井上悠さん(グラフィックデザイナー)
Voice METAZINE #3
「ZINEとアートと地域活性化」
3月26日 18:00-19:00
ゲスト:村口麻衣さん(アートディレクター/うぐいすチャンネル主宰)
Voice METAZINE #4
「Radio & ZINE」
3月27日 12:00-13:00
ゲスト:毛原大樹さん
(アーティスト/微弱電波愛好家)
放送URLではトークイベント以外にも
常時、音楽・朗読・会場の様子をお届け
番組表
全作品・作者リスト
番号 | タイトル | 作者 | 概要 |
---|---|---|---|
1 | 桜を見る会 2020 | 石垣克子、岡本光博、硬軟、島本了多、フランシス真悟、柳井信乃、李晶玉 | 石垣克子、岡本光博、硬軟、島本了多、フランシス真悟、柳井信乃、李晶玉ら7名の作家による令和2年「桜を見る会」の記録。寄稿gnck。図録に加え招待状と受付票、ライナーノーツを収録。撮影大洲大作。デザイン乗田奈々美。オリジナル封筒入り。 |
2 | 桜を見る会 2021 | Ahmed Mannan、岡本光博、中村洋子、古屋郁、吉田有紀、吉田克朗 | Ahmed Mannan、岡本光博、中村洋子、古屋郁、吉田有紀、吉田克朗ら6名の作家による令和3年「桜を見る会」の記録。寄稿癸生川栄。図録に加え招待状と受付票、Ahmed Mannanが内閣府に宛てた手紙の文面を収録。撮影宮下夏子。デザイン乗田菜々美。オリジナル封筒入り。 |
3 | オキナワ・ステーキ | 岡本光博 | 岡本光博による個展「オキナワ・ステーキ」の記録。寄稿、キュレーションは工藤健志。沖縄・伊計島でベニヤで覆われ切り取られたシャッターペイントの大作「落米のおそれあり」は、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」に出品され、ついに東京で展示された。その他「赤絨毯」など収録。撮影大洲大作。デザイン乗田菜々美。オリジナル封筒入り。 |
4 | デストロイ・オール・モンスターズ | 荒川朋子、入江一郎、アレハンドロ・ガルシア・コントレーラス、島本了多、須崎喜也、中島由佳、樋口愛子 | 荒川朋子、入江一郎、アレハンドロ・ガルシア・コントレーラス、島本了多、須崎喜也、中島由佳、樋口愛子ら7名の作家による「日本文化をめぐる4つの展覧会」第二回。寄稿癸生川栄。サブカルチャーを引用しながらコロナ禍中の文化変容を能動的に試みる。消費文化を代表する特売チラシ風両面プリント。撮影大洲大作。デザインThe Ambients。 |
5 | トミノ見えざる手 | 五島一浩、古屋郁、吉田山、吉田有紀 | 五島一浩、古屋郁、吉田山、吉田有紀ら4名の作家とgnck、村雨ケンジ、茂田有徳、癸生川栄ら執筆陣による「日本文化をめぐる4つの展覧会」第三回。表紙マリモス。富野由悠季にアプローチし、庵野秀明『逆襲のシャア友の会』を向こうに回した同人誌。本誌のおかげで文化功労者に選ばれたかどうかは定かではない。撮影大洲大作。デザインThe Ambients。 |
6 | 水族館劇場の向こうがわ | 岡本光博、千葉大二郎 | 岡本光博、千葉大二郎ら2名の作家による「日本文化をめぐる4つの展覧会」最終回。岡本光博「ドザえもん」と、千葉大二郎による「水族館劇画」リソグラフ全16葉を収録。寄稿居原田遥、えのきどいちろう、癸生川栄、毛利嘉孝、桃山邑。全て手作業による機関紙風製本。デザイン乗田菜々美。 |
7 | 日本文化をめぐる4つの展覧会 | 青秀祐、江川純太、入江一郎、荒川朋子、須崎喜也、中島由佳、五島一浩、古屋郁、吉田有紀、吉田山、岡本光博、千葉大二郎 | 「日本文化をめぐる4つの展覧会」を葉書セットと年表で振り返る。青秀祐、江川純太、入江一郎、荒川朋子、須崎喜也、中島由佳、五島一浩、古屋郁、吉田有紀、吉田山、岡本光博、千葉大二郎ら12名の写真葉書を収録。撮影大洲大作。デザインThe Ambients。 |
8 | デジタル・ネイティブのための紙漫画の読み方 | 大塚風子 | 〜漫画の読み方、学びませんか〜 近年電子コミック市場は勢いを増し、その売上は紙を超えました。今後は、現在の「紙に印刷される漫画=""アナログコミック""」は衰退し、漫画はデジタルデバイスに対応した形になっていくことでしょう。この本は、そんな""デジタルコミック""に支配された未来・2070年に発刊された「アナログコミック(紙漫画)の読み方」の本です。もう一度、漫画の読み方を学び直してみませんか。 |
9 | PRAY-tote bag | 堅田睦美 | オリジナルイラストの入ったトートバッグです。細かいデザインを印刷するため、転写プリントを使用しました。印刷は紙にされるだけのものではなく、印刷の文化は身近にあるのです。 |
10 | 未知の駅 Vol.2(特集:住む) | さぶ | リビング・キッチン・ベッドルームなどのついたハコモノとしての家(house)で衣食住を営む行為のことではなく、「帰ってきたなあ」とか「ここが自分の居場所だ」と自ら感じることの出来る空間(home)に溶け込んでいくこと。周りに拡がる、なんでもないような空間を自分(たち)の居場所として感じ取ること、そこに息づいてみること。そういった感性と行為が、「住む」っていうことなんじゃないかなって、思います。 |
11 | 未知の駅 Vol.3(特集:動く/止まる) | さぶ | 「動く」と「止まる」。それはコインの裏表のような関係で、それぞれ大切な役割があるのではないか? 一生懸命前に進んでいるようで、気がついたら後ろに下がっていることもあるかもしれないし、後ろに下がり気味だなぁと思っていたらそのおかげでいつのまにか前に進んでいた、なんてこともあるかもしれない。三歩進んだところで「あえて」二歩下がってみる。迷ったり探検したりしながら道をクネクネと遊歩してみるのも面白いかも! |
12 | 未知の駅 Vol.5(特集:のこす) | さぶ | これまでの『未知の駅』では「横の繋がり」を意識して、各地のオルタナティブな動きを追い、その人たちのコラボレーションを試みてきたけれども、今回は少し視点を変えて「縦の繋がり」を意識しながら、子孫や祖先とのコラボレーションの可能性を考えてみたいと思った。たまたま同時代を生きることはできない/できなかった多くの人たちと、何か面白いことを計画したり、交流したりすることはできないのだろうか? |
13 | Endless Moment | 岩岡美咲 | 高校2年生の時、器械体操の競技中に事故で高位頚髄損傷という障がいをもった。現在は人工呼吸器を付けて、日常生活全介助で北九州市の大学に通っている。ヘルパーとの出会い、大学進学への道のり、講演会で喋るようになるまで、など、これまでの経緯を紹介する。また、アネマリー・モル『ケアのロジック 選択は患者のためになるか』をヒントに、障がい者と介助者との関係について考察。自立生活レポートZINE。 |
14 | Childrunner® 普通写真 | 望月良輔 | 特別な場所へ撮りに行ったわけでも、大切な人を写したわけでもない、「普通の」写真を集めたzineです。 |
15 | Say Nothing Board 無言板 | 楠見清 | 文字が消えた白い看板を眺めていたら、Say nothing boardという英語がひらめた。何も言わない無言の看板。日本語で「無言板」とすれば、かつて駅にあった伝言板と字面も似ていてしっくりくる。名付けられて初めてその存在が認められる「無」のある風景写真集。 |
16 | Say Nothing Board 無言板 2 | 楠見清 | 無言板は伝達内容を喪失することで、意味のない(無意味)役立たず(無用)なオブジェクトと化し、やがて真っ白になっていく看板は現実や実用から遠のくことで真理や純粋に近づいていく。巻末に『くまのプーさん』の何もしない行動学についてのエッセイを収録。 |
17 | 『東京銭湯図鑑かるたBOOK版』 | 西原伸也+首都大かるた研究チーム | 体をあたため心をいやす、都会のオアシス、銭湯の世界へようこそ。東京都内の銭湯44軒をかるたで巡る粋な大人のかるたが誕生。かるたを最古にして最後のペーパーメディアとして本気で研究した大学院生が開発した「切り取って遊べる×学べるカードゲームブック」シリーズ第二弾。 |
18 | 日本全国もにゅキャラかるたBOOK版 | 首都大もにゅキャラ研究チーム | かわいい! カッコいい! 懐かしい! モニュメントになったマンガやアニメのキャラクター《もにゅキャラ》がご当地カルタに! かるたを最古にして最後のペーパーメディアとして本気で研究した大学院生が開発した「切り取って遊べる×学べるカードゲームブック」シリーズ第一弾。 |
19 | 紙モノ図鑑 | やまがみまひめ | 身の回りに溢れる紙モノたち……。デジタル化が進行する社会で幻の存在となる前にいち早く図鑑としてまとめてみました。解説ページには紙モノの実物大レプリカが入っています。もちろん、全部紙製です! |
20 | simbol | 村口麻衣 | ひとつの象徴である「Mt.Fuji」をシンプルに様々な表現で現したリソグラフ印刷のZINE |
21 | L.L.A. BOOK Living Like an Artist -アート思考を獲得するための10のレッスン- | 田中英行 | 2019年に実施された、アート・デザイン・ビジネスなどの第一線で活躍する講師からアート思考について学ぶ「L.L.A. School」。 仕事や人生がクリエイティビティに満ちたものになるよう、社会と芸術の魅力的な関係性をひもときながら共に学び、個々の中で革命が起こるような全く新しいアート思考塾として開催されました。 このレクチャーのアーカイブを中心に構成され、アート思考を獲得するための実践的ワークブックとして出版されたのが本書です。 |
22 | 就活をやめた。デザインを始める。1 | meitu | 就活をやめ、グラフィックデザインを勉強することにした私の「独学記録」です。 デザインを勉強していても、していなくても、面白く読んでいただけると思います。 同じように、デザインを独学で勉強してみようという人には少し役に立つかも! |
23 | 月虹 創刊号 | 月虹編集部(meitu) | ゴシック&ロリータ専門誌「月虹」の創刊号です。 卒業制作として制作致しました。 ゴスロリジャンル別解説あり、ギャグ漫画あり、ゴスロリファッションに馴染みがなくても楽しめる構成です! ゴスロリに関する資料調査と量的調査、海外インフルエンサーのインタビューなど、社会学的な企画もあります。 とにかく我ながらハイクオリティです。是非見てください。 |
24 | TANIGAWA写真集 | 出井靖伸 | 2022年3月3日、群馬県谷川岳で雪山と共に2人の人物を撮影した写真を写真集としてまとめました。雪山ではなくあえてそこにいる人物に焦点を当て撮影しています。彼らの姿、表情、谷川岳の姿、表情を是非ご覧ください。撮影、装丁ともに出井靖伸。 |
25 | ポストカード | 出井靖伸 | TANIGAWAの写真や、ishicollectionをポストカードとしました。 |
26 | 白川昌生個展「 ここが地獄か、極楽か。」ミニカタログ | 居原田遥 | 2021年夏に原爆の図丸木美術館(埼玉県)で開催されたアーティスト・白川昌生の個展「ここが地獄か、極楽か。」のカタログ。白川が展覧会に際して執筆したテキストや展覧会風景・作品写真(写真:木暮真也)に加え、同展キュレーターの居原田遥、丸木美術館学芸員の岡村幸宣、美術評論家の福住廉の3名による論考、会田誠と白川の対談(モデーレーター:木村奈緒)を収録。(2021年8月24日刊行。) |
27 | A to Z | 井上悠 | アルファベットをテーマに、26文字を作字したグラフィック集。 |
28 | THE PRESENT OF GRAPHIC DESIGN AND COMMUNICATION MEDIA | 井上悠 | グラフィックデザインのメディアを、イラストレーションとタイポグラフィでまとめたグラフィック集。 |
29 | SLIT | 井上悠 / 國枝彩乃 | 2枚のグラフィックを組み合わせ、モアレのグラフィックを作成した実験的なZINE。 |
30 | ポストカード | 井上悠 | 毎年作成している年賀状(3種) |
31 | 浮雲 | 又吉夏生 | 浮雲のように浮かんでは消え、常に変わりゆく頭の中と身の回りのことを文章と写真で残している個人的記録作品。真面目に書いた文章もちょっとふざけた文章もあり。少しだけイラストが載っていたり、某SNSの下書きがまとめてあったり、見た夢のメモをもとにした話があったりと盛りだくさんに晒し出している。 |
32 | 母メモ | 野澤桃華 | 私が帰るとリビングは真っ暗 いつもそこには置き手紙があります。 それは21時でも日付が変わっていても、です。 これって変ですか? でも私全然さみしくなんかありません。 だってすでに寝ているだけなんですもん。 明るくて陽気な母とのちょっと変わった日常、のぞいてみませんか? |
33 | watashino Drama's File | ichimura honoka | ドラマ好きが決めたDrama's File!!初めてのZINE!今まで見てきたドラマの中で私のおすすめを紹介してます〜あの懐かしのドラマも!!個人的なランキングをつけてみたのでぜひ参考にしてみてください |
34 | Gray Object | 荻原林太郎 | 空間・表面の写真と、写真を原寸に近いスケールで印刷しそれをもう一度撮影した写真で構成した写真冊子です。(2020) |
35 | 161015(170617) | 荻原林太郎 | スナップ写真と日記の冊子です。(2018) |
36 | ステッカー | 宮岡千賀 | 銭湯カフェ「レボン快哉湯」にて開催していた展示会「ゆ」のコラボステッカーです。 |
37 | アクリルコースター | 宮岡千賀 | 銭湯カフェ「レボン快哉湯」にて開催していた展示会「ゆ」のコラボコースターです。 |
38 | とは何か | 関口太樹 | 対話のための言葉のブロック。「〜とはなにか」という問いを組み立て、発することにより、より深い話しを促します。 |
39 | ポストカード | 又吉夏生 | 風景の写真にイラストを描き加えたポストカード。(今のところ2種) |
40 | SCISSIONE/分裂 | 芦藻 彬 | イタリア・ヴェネツィアの建築家カルロ・スカルパによる建築群"LA TOMBA BRION”。この世とあの世をつなぐこの建築を彷徨するものたちは、青い蝶と共に絶えず自らの影を追う。果てで待つのは合体の兆しとなる視点と、終わりなき繰り返しの始まり。境界を越え合体を迎えるその瞬間まで、彼らの彷徨は終わらない。---カラビナを用いた装丁により、ループ構造を可視化したZINEです。無限に終わらない読書体験をお楽しみください。--- |
41 | Skin (Folio Edition) | 宇平剛史 | アーティスト、宇平剛史の作品集『Skin (Folio Edition)』。何人かの被写体の多様な肌理 (きめ) とテクスチャーを持った肌が、白黒の繊細な階調によって表現されています。少し湿度を含んだようなやわらかい質感の紙が用いられ、細部に目を凝らすと、印刷特有の網点ではなく細胞のような粒子だけが存在しています。紙の毛羽立ち具合や光の反射具合も、まるで本当の肌かと錯覚する程の風合いです。 |
42 | CHARADINATE | 大津彩香 | キャラクター的コーディネートとは、マンガやゲームなどのキャラクターの服装から、特徴を真似して普段着に取り入れるコーディネートである。コスプレでは、キャラクターに似せるために衣装などを用いるが、このコーディネートでは、市販の服で行う点が最大の特徴である。キャラクターに最大限似せたり、色や柄のみ真似たりなど、同じキャラクターでもバリエーションがあることも特徴である。その紹介のためにこの雑誌を制作した。 |
43 | 私に向けた戯曲 | 島影圭佑 | 本書はその名の通り、島影が自分自身に向けて書いた戯曲である。感覚的な文章表現で書かれた、抽象的な指示書としての物語である。2020年の春に執筆され、自身の肉体で実行されることを前提とした自らに向けた戯曲という型や、自身の身体から直接的に生成されるテキスト、その文体を探していく実践となった。 |
44 | FabBiotope1.0→2.0 | 島影圭佑 | 本書は島影が実践する自立共生する弱視者やエンジニアを増やすプロジェクトであるFabBiotopeについて紹介する内容になっている。本書は過去の実践における記録映像と、プロジェクトに関するQ&Aの文章で構成されており、プロジェクトに関係する人や今後関係するかもしれない人に向けた、公開企画書のような様相を呈している。 |
45 | Prototyping with OTON GLASS | 島影圭佑 | 本書は島影が中心となって開発を進めてきた文字を代わりに読み上げるメガネであるOTON GLASSを題材に、プロトタイピングについて講義する内容となっている。大きく試作編と詩作編に分かれ、前半の試作編ではOTON GLASSと島影の物語とその物語内で登場する技術に触れる演習がセットになっており、物語と実装を通じてプロトタイピングの型を学んでもらうような内容となっている。 |
会場へのアクセス
東京メトロ明治神宮前駅出口5から徒歩5分、
JR原宿駅竹下口から徒歩9分
主催:METAZINE実行委員会(東京都立大学エディティングスタジオ学生有志)
監修:楠見清+日高良祐(東京都立大学インダストリアルアート学科)